スイス時計の最高峰、ヴァシュロン コンスタンタンが誇る「トラディショネル パーペチュアルカレンダー 4010T/000P-B345」は、200年以上の歴史を継承する超複雑時計の傑作。月の満ち欠けから閏年までを自動計算する永久カレンダー機能を、クラシックな美学に封じ込めた。
41mmのプラチナケースは、トラディショネルシリーズ特有の階段状ベゼルと細身のラグを採用。シルバーダイアルには手作業で施したギョーシェ彫りが光を乱反射させ、ブルーの月齢表示と赤い閏年表示がアクセントに。葉型針とアラビア数字の組み合わせが、18世紀の時計芸術を彷彿とさせる。
手巻きムーブメント「キャリバー1142 QP」は、276パーツで構成される永久カレンダー機構を内蔵。月日・曜日・月齢・閏年を2100年まで自動修正。マニュファクチュール独自の「フラット・バランス」を採用し、40時間のパワーリザーブを確保。ムーンフェイズは122年ごとの誤差調整のみで済む驚異の精度だ。サファイアクリスタル裏蓋からは、コート・ド・ジュネーブ仕上げと手彫り装飾が覗く。クロコダイルストラップの控えめな輝きは、ブラックタイの晩餐会から重役会議まで、洗練された大人の風格を演出する。トラディショネルシリーズは、1755年の創業時から続く「装飾的実用主義」の系譜。4010Tは、デジタル時代に機械式時計の奇跡を想起させる存在だ。
ヴァシュロン コンスタンタン 4010T/000P-B345は、時計製造の伝統を未来へ繋ぐ架け橋。身に着ける者に、永続する「時」の哲学を静かに問いかける。 |
